これから印鑑の主役になるかもしれないチタン印鑑

印鑑といえば柘植(つげ)や黒水牛、象牙など木製や動物の角牙といった自然のものを加工して作られているのが一般的でした。しかし、ここ最近増えてきた印材の中に自然の素材以外のものが出てきました。それがチタン製の印鑑です。

チタンは金属の一つです。金属製の印鑑は今まではあまり一般的ではありませんでした。ところがここのところ急速に普及しつつあります。これにはどんな背景があるのでしょうか。

ポスト象牙に期待する印鑑販売店

印材の王様といえば象牙のことです。象牙は印材として素晴らしい性能を発揮する上に彫刻にも適し、希少さも相まって高級印材の名をほしいままにしてきました。今まではワシントン条約で象牙取引は禁止されていながらも特例的に日本では象牙の流通が続いてきました。しかし、昨今は今も続く密猟をなくすためには完全に流通を止めるべきだという意見が国際的に主流となり、日本国内での象牙取引も先行きが怪しくなりつつあります。

このような情勢の中、象牙印鑑を販売していた印鑑業者はその替りになる素材を必要としていました。そこでチタンがポスト象牙として注目されました。チタン印鑑は捺印性が高く、丈夫で腐食もなくメンテナスも簡単と印鑑としての性能は完璧でした。その上、価格も一般的な他の印材と比べると高価であるため利益を減らしたくない印鑑業者にとっては格好の素材だったのです。

多くの販売店はチタン印鑑をおすすめ商品にするようになりました。この時点では象牙も同時に販売していました。しかし、ネット通販業者にとって決断しなければならないときがやって来るのです。

Googleの広告に象牙取り扱い店が掲載できなくなる

ネットショップの多くは検索大手のGoogleに広告を出しています。検索キーワードに合った広告を載せることで興味のある見込み客へ直接アピールできるため質の高い来客への入り口としては外すわけにはいかないものです。そのGoogleが象牙を扱うショップは広告を掲載しなくなったのです。

ショップは広告を載せずに象牙の販売を続けるか、象牙の販売を止めて広告を続けるかの二択を迫られました。象牙は今も人気の素材の一つですが、新たな象牙が入手できなくなる以上、将来的に今以上に売上があがることはまず考えられません。そこで広告出稿していたショップの多くは象牙の販売を止める決断をしたのです。

以前は象牙印鑑を販売していたがいつの間にかなくなったネットショップを見かけたことはないでしょうか。その裏にはこのような事情があったのです。

そして主役に押し上げられるチタン印鑑

象牙の取り扱いを止めたショップはそれに変わる売上を作らなければなりません。この時点でチタン印鑑が猛プッシュされてきます。印鑑性能が高く、販売価格も高い。質の高い印鑑が欲しい消費者と売上が欲しい販売店、両者共に利点のある素材ですから販売店側も躊躇することなくおすすめの筆頭にあげてきました。消費者にとってはあまり馴染みのない金属製の印鑑ですが、どこのショップも軒並み露出を増やしてきたことで違和感もだいぶ薄まってくるわけです。

こうしてチタン印鑑の知名度は上がっていき、印鑑ショップの主役になろうとしてきています。まだ元来の他の印材と比べれば普及率は低いですが、ショップが推し続けることは間違いないでしょうから徐々に普及していくと考えられます。近い将来、チタン印鑑が主役になることは全く不思議な事ではないのです。

チタン印鑑について

そんなチタン印鑑ですが、どのようなものかご存知でしょうか?

チタンという素材は高い堅牢性と耐腐食性、金属類の中では軽い、金属アレルギーを起こさないなどとても性能の良い金属です。

印鑑の素材として使用するのはこれらの性能以外にも綺麗な印を捺せることも重要なポイントになるのですが、チタン印鑑はその点も十分な性能を発揮します。朱肉との相性が非常によく、印鑑本体の重さを利用することで力を入れることなく綺麗な印影を出すことができるのです。しかも、お手入れは容易で水洗いができる数少ない印材の一つです。

印鑑としては他にない万能の印材といえるのではないでしょうか。

チタン印鑑には様々な種類があることをご存知ですか?

まだまだ知名度が高いとは言えないチタン印鑑ですが、案外色々なバリエーションが存在しているのをご存知でしょうか。

もっとも売れているものがブラストチタンといわれるものです。これはブラスト加工という処理を施されたものですが、その中でも色を付けずにシルバーのままのものの商品名が一般的に「ブラストチタン印鑑」と呼ばれる傾向にあります。ブラスト加工をされたチタン印鑑は表面が艶消しになりサラサラとした感触に仕上がってます。更に傷がつきにくくついても目立ちにくいという特徴があります。

ブラストチタンとは対象的にツヤを前面に押し出した金属の特有の光沢を放つものはミラーチタンと呼ばれたりしています。また、宇宙開発技術の一環として開発された技術「イオンプレーティング」を使ってブラックやゴールドのものも販売されています。これらにも光沢のあるタイプとブラスト加工された艶消しのものとが存在します。

また、陽極酸化法という技術でチタン表面に皮膜を作り、光の屈折率をうまく利用して様々な色に発色させたカラー印鑑などもあります。

印鑑にはアタリというものがあります。アタリとは彫られた文字の上側を示す印です。平らに削られたものや突起に加工されているもの、または宝石のような石を埋め込んだものなど様々です。チタン印鑑では宝石やパワーストーンをアタリとして埋め込まれたものがよく販売されています。アタリに輝く石をつけることで無機質だった金属素材が輝かしい貴金属のようになります。

他にもカーボンや本革を巻き付けたものなど多くのバリエーションが産み出されており、これから益々チタン印鑑の種類は増えていくものと予想されます。

現在販売されているチタン印鑑の種類についてはいくつかに分類して紹介しているサイトがありますのでこちらで紹介させて頂きます。参考にして頂ければ幸いです。→チタン印鑑.com

 

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